学校給食にまつわる出来事 学校給食事例3(5件)
学校給食にまつわる出来事
学校給食事例3(5件)
2012年12月に発生した「調布市学校給食・食物アレルギー事故」を受けて、
NPO法人アトピッ子地球の子ネットワークに寄せられた事例を掲載します。
*集約期間:2013年1月〜2月 *各記事の冒頭の数字は記事IDです。
皆様の事例をぜひお寄せください。
024
クラスメートの配膳ミスで発症した。
クラスメートが協力的だった。
神奈川県 横浜市 14歳
アレルゲン:乳製品、卵、えび、いか、かに
小学校6年間を、除去食を作っていただいて過ごしました。(パンは持参、おかずの持参もあり)
1.給食献立表が全校生徒に配られる。
2.息子が食べられないメニューを特定する。別紙・メニュー表に記入。
3.別紙をFAX。栄養士さんと電話にて確認。除去食対応できるもの、できないものを明らかにする。
4.1ヶ月分、息子専用のメニュー表を作成、学校に2部(栄養士さん、担任の先生)
自宅に1部をコピー(教室に掲示)
5.毎朝息子と確認「今日は除去食が出るよ」とか「○○は食べられないから家から持って行ったものを食べるんだよ」など
6年間のうち、誤って食べてしまったことが1度(小3の春)ありました。クラムチャウダーは食べられないので、自宅からスープを持参しましたが、給食当番が息子の机に置いてしまい、息子もうっかり1口食べてしまった。数分で気分が悪くなり、持っていたプレドニンを飲んで症状は治まりました。
メニュー表はクラスに掲示してあり、先生も毎日確認してくれていたし、私と息子も、その日に確認しあっていたので、事故はうっかりが重なったときに起こると実感しました。しかし、6年間ほとんどクラスメイトと担任が協力的で、友達も今日はK君の食べられないものだとか気にかけてくれていました。
027
誓約書を書かされた。
埼玉県秩父市 17歳
アレルゲン:乳・卵(以前は小麦・大豆)
高校2年の息子です。今は乳と卵のアレルギーですが、小学校に上がる時は、大豆・小麦もアレルギーがあり、小学校の間は(6年生の3学期を除く)お弁当持ち、中学からは食べられるものは食べさせていただきました。
三者会議(栄養士、養護教諭、保護者)を毎月行っていました。おかげさまで義務教育の間は事故もなく過ごす事ができました。
給食にまつわるでき事ではないですが、埼玉県では学校でエピペンを持つ際、誓約書を書かなくてはなりません。内容はいくつかありますが、学校で親以外の誰かがエピペンを使用して万が一命を落としても文句は言わないと言うものです。埼玉県の学校に通っている限り、書かなくてはいけない誓約書です。
親としては切ないだけの紙切れです。
029
少しずつ食べることと、医師による解除は異なる。
東京都昭島市 14歳
アレルゲン:牛乳・卵・大豆・油・砂糖・果物・ナッツ等 (化学物質過敏症あり)
給食はお弁当持参で、宿泊や調理実習なども食べられるものを持参し、十分注意していたのですが・・・。
理科の学習で花壇でジャガイモを育て、それを収穫し、子どもたちでゆでて食べるという授業がありました。保護者には知らされず、担任の先生は「ジャガイモでアレルギーなんてありえないから大丈夫!」と本人を説得して食べさせてしまいました。
この先生は、ふだんから「TVで何でも少しずつ食べていき、体をならすとアレルギーが治るとやっていた」と子どもに言っており、除去食に否定的な考えを持っていました。保護者がアレルギーについて説明すると(50歳のベテランの先生だったので)自分の考えは正しいと主張してあまりわかってもらえませんでした。ジャガイモは半分以上加熱されていなくてゴリゴリでしたが、息子は小さいころ1~2回しかジャガイモを食べていなかったので「ジャガイモはふつうこういうものだ。ゴリゴリしておいしくない」と思ったけれど、先生におこられそうなので無理して食べてしまいました。
その夜(夕方)からはげしい腹痛と嘔吐で救急病院へ行き、危険な状態となった。
アレルギーと生のジャガイモによる消化不良と言われた。2~3日で回復したが、もう少し遅かったら命が危なかったと言われました。
担任の先生が無理解な場合でも負けずにしつこくお願いしなくてはいけないと反省した。
また、ふだん食べられない食材についても、生で食べられるもの、食べられないないもの、食感、加熱方法など食育は大切だと思った。
子どもと料理する時にはいつも食べられる食材しか使ってなかったので、食べられない食材についても食育は大切なんだと実感しました。(ジャガイモの芽に毒があることなど)
030
「アナフィラキシーを起こさない」という診断書を提出するように言われた。
東京都 7歳
アレルゲン:ピーナッツ
赤ちゃんのころにアナフィラキシーを起こしたことがあった。給食センターの文書に「アナフィラキシーを起こす子は除去を申し込めない」と書いてあった。
「アナフィラキシーを起こすかもしれない」と記載された医師の診断書を提出したら、給食センターから「医師にアナフィラキシーを起こさないと書いてもらって下さい。」と言われた。
医師に相談したが「起こさないと書くことはできない」と言われてもめて、私が参ってしまった。最終的には夫が学校側との話し合いに行き、診断書を受理してもらって除去も許可となった。
その際アナフィラキシーの子に対応しない理由として「完全に学校にお任せしきって親がチェックしなくなったら困る」と言われた。
給食では「卵、ナッツのみ除去対応」なのだが、ナッツを揚げた油で揚げものをしないでくれという要望には確約はできないと言われ不安だった。今のところ症状は出ていない。
019
毎日牛乳を飲まず週1回にして
もらった。
もらった。
熊本県人吉市 7歳
アレルゲン:乳、卵
(困ったことではありません)
・小2の娘について
小1の頃から、毎日出る牛乳(200ml)について、週1回、給食費返金なしで飲むということでOKをいただいております。学校側にご理解とご協力をいただき、ありがたく思っているところです。
聞くところによると、学校によっては診断書を必要とするところもあるらしく、うちの娘は診断書がでる程重くない(病院の先生にも診断書は出せないと言われた)ので...。
余談ですが、私個人としては果たして毎日牛乳を飲むべきか考えるところです。
(何の参考にもなりませんが)また、御会には娘の乳児(アレルギーがひどい時)より本当に電話で相談にのっていただく等、感謝しております。他にたよるところもありませんでしたので。
NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク